小さな体験を積み重ねよう!と言う話

「ステロイドを抜かない限りアトピーは治りません!」の例

ステロイドバッシング。

今ではもう遠い過去の遠い出来事のような感じですが、当時、マスコミによる報道の過熱ぶりは異常でした。

「ステロイドは悪魔の薬」
「ステロイドは最後の最後まで使ってはいけない薬」
「ステロイドを止めない限りアトピーは治らない」
「ステロイドで全身ボロボロに!」
「ステロイドで廃人に!」

書き出せばキリがないほど、マスコミはステロイドの恐怖を煽りました。

当時、私は20代後半。アトピーが顔に出始めた頃で、まさに渦中の人でした。

「もう取り返しがつかない・・・」
「とんでもないことをしてしまった!」

自然な流れとして、普通にそう感じました。

で、感じただけでなく、実際ステロイドを切った。その背景には民間療法による「脱ステロイド療法」がありました。

「ステロイドの『悪い毒』が出尽くせばアトピーは治る!」
「期間は3か月」「コレを乗り切れば後は大丈夫!」「一緒に頑張ろう!」

それはまさに「諸悪の根源ステロイド」に立ち向かう「正義の味方の新療法」の姿。この言葉の力強さに魅かれ、私はステロイドを断ちました。

ステロイドの「悪い毒」の正体って?

ところが、これが大間違い。

その後、私はこの「脱ステロイド療法」でリバウンド+感染症のダブルパンチでとんでもない目に遭うことになるのですが、今回はその体験から得た教訓の話。

で、結果的にこの時の経験はその後の私の性格に多大な影響を与えることになるのですが、要は「思い込みだけで判断しない」と言う姿勢が、当時の私には欠けていた。と言う話です。

で、その典型例が「ステロイドの悪い毒」って表現。

ところで、民間療法のカウンセラー言う「悪い毒」の正体って何?彼は体液(リンパ液)のことをステロイドの悪い毒と表現していましたが、今ならこれは明らかな間違いであることが分かります。

体液(リンパ液)の正体は単なる蛋白質なので、『悪い毒』ではない。

だからひと言、そのカウンセラーに質問すれば良かったのです。

つまり、「ステロイドの悪い毒の正体って何ですか?」と。

そうすれば、話は違う方向に進展していた可能性もあります。

一般論より自分自身の体験


「実際、やってみると考えていたのとは全然違った」

日々の生活の中でも、そういうコトって意外と多いと思います。

聞いていたこと。考えていたこと。想像していたこと。あるいは一般的に世間では「そう」と思われていること。

でも、実際に自分でやってみると違う。少し違う。何か違う。ちょっと違う。そんなこと。

本とか情報誌とか新聞とかニュース報道からはいろんな情報が入ってきます。で、これらの情報が良いとかダメとか、そーいう話ではなく、実際に自分が見たり聞いたり体験するとちょっと違う。

アトピー治療に関する限り、そーゆうことは多々あります。

なので「常識的に考えて」とか「一般的には」より、自分で実際にやってみる。そしてそこで見たこと、聞いたこと、知ったことの方が信頼性が高いように思います。と同時に、その経験、体験に執着しない心の柔軟さも大事ですね。

それから、取り返しのつかない大きな失敗はダメですがが、逆に小さな失敗、修復可能な失敗は出来るだけ初期の段階で経験しておいた方が良い気がします。と言うか、長い目で観れば「成功」も「失敗」も無いように思えます。

それらは全て、一括りにして全部自分の「経験」となりますからね。

今回は、小さな自分の体験を積み重ねようと言う話でした。