アトピーを治してみて分かったこと。それは「改善」と「完治」の間には雲泥の差がある事実。この二つを分かる決定的な違いは「自力」と「他力」かもしれない。
結果オーライ自然消滅型アトピー
「結果オーライ自然消滅型アトピー」ってご存知ですか?
実はコレ、私が勝手に付けた名前です。
でも、意外と多いです。
特別な事は何もしなくても、気が付けば勝手にアトピーが消えていた。そんな治り方。
「中学生になれば治るよ」
そう言われて本当にアトピーが消えてしまうパターン。で、実際、ひと昔前だと子供のアトピーはこのパターンが圧倒的に多かった。(今でも一定の割合でいます)
一方、成人型アトピーの場合はどうでしょう?
大人の場合、残念ながらこのパターンが成立する可能性は限りなく低いです。逆にズルズルと悪化の道をたどるケースが多い。事実、私の場合もそうでした。
ところで、
この「結果オーライ自然消滅型アトピー」には問題があります。
「何が問題なの?」
「治ればそれで良いじゃないの?」
そんな風に楽観視していると、先々、思わぬ落とし穴が待ち構えていたりします。何故なら、このタイプの治り方はどこまで行っても「結果オーライ」だから・・・
この点を把握しないまま喜んでいると、アトピーはシッペ返しが怖いです。
例えば乳幼児のアトピーが小学生になって消えたとします。
実際、これはよくあるケースで、中学入学と同時にアトピーが消える場合もあります。
ところが、
これで喜んでいると、大学受験や就職を機にアトピーが再発することがあります。、
で、こうなると話は厄介。
何故なら、今度は「20歳になったら治るからね」と言う訳にはいかないからです。
自分で治すことの大切さ
結果オーライ自然消滅型アトピー」の場合、どうして自分のアトピーが消えたのか、その理由をキチンと把握できていません。
それは、「自然に消えた」と思っているので仕方ないのですが、実は「結果オーライ自然消滅型」の最大の問題点がここにあります。
「何故アトピーになったのか?」
「何故アトピーが消えたのか?」
「何故アトピーが再発したのか?」
この「何故」を把握していない為、アトピーが再発した際、対処する術が分らないのです。
これは、カリスマ医師に治して貰ったアトピーも同じ。彼らに診て貰えば症状は一時的に改善しますし、その後の対処法もある程度は教えてくれます。
急場をしのぐ意味で、速やかに症状を改善させることは大切。でも病院を離れて普通の生活に戻れば、改善した状態を維持する為には、やはり患者自身の生活面でトータル的な力量が問われます。
そこで本当の意味での力量が患者側に備わっていないと、残念ながら症状は遅かれ早かれ元に戻る。
一方、アトピーと言う病気の本質を自分なりに把握していると、仮に再発しても慌てなくてすみます。それは一方通行ではない自分自身の経験がベースにあるからです。
アトピーを完治させる大切なポイントがここにあるように思えます。
体感することの意味
アトピーを克服する過程で「体感」は想像以上に大切です。
例えば生活習慣を改善している中で便通が良くなった場合、「ほ~」とか「なるほど~」と言った体感を得る筈です。その際、この「ほ~」とか「なるほど~」の体感こそ、実は大切なサイン。
何故なら、
この体感を積み重ねることで、アトピーを完治させるための重要な勘所が自ずと分かるようになるからです。つまり日常生活を送る上で、「これで良し」とか「これじゃダメだ」と言った判断基準が自然と身に付く。
少し面倒臭くに聞こえるかもしれませんね?
でも「アトピーを治す」と言うことは、結局、そういうことの繰り返し。少なくとも、これ以上確実な方法を私は知りません。
改善と完治。
選択肢は人それぞれでしょう。
でも同じ努力をするなら、完治への努力の方が報われる気がします。
目指すのは完治