2 アトピーのランク

アプローチ

ひとくちにアトピーと言っても、その症状にはランクがある。自分がその渦中にいると、それを見極めるのは難しい。

己を知る

「今、僕のアトピーって良くなってるの?それとも悪くなってるの?」

アトピーの時、よくこんな風に感じていました。

本当に分からない。改善しているのか?悪化しているのか?

アトピー自体、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気ですから、あまり目先の症状に振り回させるのは良くなかったのかもしれません。(とは言うものの、やっぱり気になりますけど・・・)

それはさておき、ここではもう少し大局的な観点から私のたどったリバウンドまでの経過(症状)をざっと紹介することにします。もちろんレベルが上がるに従って、ステロイドのランクも上がりました。

第1レベル

処方されたステロイドを真面目に塗っていればそのうち治ると信じていた段階。ひと昔前のアトピーならこの段階で治っていた。だが私の場合、この段階でアトピーが治ることはなかった。何が悪いか分からないので、生活習慣を見直すと言う発想がない。その結果、必然的に悪化の道を歩むことに。当然、計画的にアトピーを治す方法を知らないし、その方法を知らない事にさえ気付いていない。

第2レベル

なかなか改善しないことから、今までの治療に疑問を感じ始めて焦り始める段階。「はい、これ塗って」と言われるだけの治療に限界を感じながら、同時に健康食品や民間療法への関心が高くなる。日常生活にも支障が出始める。情報収集に努めるが、氾濫する情報の中で右往左往していた。
ステロイドに罪悪感を持つ一方、日々の生活を維持する為に抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を併用していた。

第3レベル

アトピーが顔に出た。夜は殆ど眠れなくなった。この段階で、まともな精神状況を維持するのが難しくなる。「ステロイドを止めない限りアトピーは治せない!」と思い込む一方、「ステロイドを手放せば生活が破綻する・・・」とも感じていた。医療機関に不信を感じて民間療法に走る。民間療法の「好転反応です」の連続にもウンザリ。

第4レベル

リバウンド状態。
全身からリンパ液がダラダラ流れ出し、全く身動きが取れない。アトピーと言う病気が異次元の状態に。仕事などできる状態ではない。会社に休職届けを出し、緊急入院を余儀なくされる。アトピーの苦しみより、リバウンドの苦しみの方が強いことを知る。

どのランクからでも大丈夫

さて、あなたは今、どのランクにいるのだろう?

アトピー患者の大半が、第2レベルか第3レベルで右往左往している気がします。
一番混乱しているのは、第3レベルの方かもしれませんね。

「克服までの確実なステップ?」
「こんなので上手く行くはずがない!」
「この人の言っていることはここが違う・・・」などなど。

でもアトピーと言う病気は、理屈で治すものではないんです。
逆に、理論なんて知らなくても、確実に克服への道を歩むことは出来る。

やることはシンプルで、健康な体を取り戻す為の根本的な取組みだから、誰にでもチャンスがあるわけですね。

ところで、

アトピーって「完治」と「改善」の間には雲泥の差があります。

この点について記しておきます。

改善と完治の違い