
ドラマなら最初に「筋書」を知ってしまうと面白味は半減する。だがアトピーは完治までの「流れ」を知らないと、治せる可能性は半減以下になる。
アトピーはどんな流れで完治に至るのか?
私自身がそうであったように、多くのアトピー患者は完治までの流れ(道のり)に対して、間違ったイメージを抱いているように思います。
その典型的な例がコレ。
何かをきっかけにして、トントン拍子に痒みが消えてアトピーは治る。
最初に断っておきます。
コレ、まず無理です。
軽度なアトピーでない限り、こんな単純な流れで治ることはまず無いと思います。で、治る時の流れはその逆を観ると分かりやすいです。
「ある朝目が覚めると全身アトピーになっていた!」
アトピーの人で、こんなパターンの人いますか?
いませんよね?と言うか、そんな突発性の疾患ならそれはアトピーではない可能性が高い。
その点を踏まえて、以下をご覧ください。
コレ、アトピーが悪化する時の流れです。
- 良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、悪化する。
- 良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、症状はそのまま。
振り返ってみて下さい。
どちらかのパターンですよね?
でね。アトピーが治る時はこの逆。つまり、
3.良くなったり悪くなったりを繰り返しながら 良くなる。
これです。コレがアトピーが治る時の流れ(プロセス)。
つまり、「完治への道は一機に駆け登ることは難しい」という話。
ではココ、私の失敗談から解説します。
アトピーの治り方 私の場合
アトピーだった頃、私はアトピーとはこんな風に治るものだとイメージしていました。
- カリスマ医師と出会う⇒画期的な新療法と出会う⇒一機にアトピーは治癒。
- 自分に合った漢方薬と出会う⇒一機にアトピーは治癒。
- 画期的な健康食品やサプリメントと出会う⇒一気にアトピーは治癒。
このような出会いをきっかけに、アトピーはトントン拍子に良くなる。
そんなイメージを抱いていたのです。つまり、
好転⇒もっと好転⇒さらに好転⇒またまた好転⇒もう直ぐ完治⇒完治!終了
こんな感じ。
ところが、現実はこんな治り方はしませんでした。
では、実際はどうかと言うと、こんなイメージです。
好転⇒悪化⇒好転⇒やや悪化⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転⇒激悪化⇒好転⇒悪化
最初の1か月はこんな感じ。
で、3か月もこんな状態が続くと、普通なら不安と一緒に嫌気が差してきます。
「こんなことでホントに治るのか?」と。
で、何か別の方法を見つけたくなる。
でも、ここが分岐点。
で、それでも辛抱強く続けていくと、こんな風に変化します。
好転⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転⇒更に好転⇒悪化⇒好転⇒激悪化⇒好転⇒好転
微妙ですね?

多くの人は大抵、この辺で挫折します。目に目見える効果が出ないから。で、「もっと効果的なやり方がある筈だー」となる。
ところが、
これを続けていくと、もっと微妙な変化が生じてきます。
好転⇒悪化⇒好転⇒激悪化⇒激好転⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転
相変わらずですね。、微妙と言えば超微妙。
もしかすると、この時点で既に半年近くが経過しているかもしれません。
で、この状況、あなたならどう判断しますか?
努力するほど実るのが根本治療
ここまでの流れだけを観ると、単に「良くなったり悪くなったりを繰り返しているだけ」と言う風にも見えます。
でも、実はそーじゃない。そーじゃないんですよ。
思い出してください。
今、取組んでいるのは「根本治療」です。環境を変えるための努力ではない。
従って、
自分を変える努力は徒労に終わらない。
これです。
どいようですが、自分を変える努力は徒労に終わらない。
で、今まで積み上げてきたものがドーン!って感じで花開く。
つまり、努力を継続してゆくと、奇跡が生じるのです。以下をご覧下さい。
好転⇒もっと好転⇒さらに好転⇒またまた好転⇒もう直ぐ完治⇒完治!?
これ、半年を過ぎた頃からの流れです。
最初にイメージした通りの流れが、ここで実現している!
クスリに依存せず、誰かに治してもらったわけでもない。

取組んだのは「快食」「快便」「快眠」がベースの「胃腸の健全化」のみ。お金なんて殆ど使わないですよ。
再発は織り込み済みのシナリオ
ここまで到達すると、
「何が良くて何が良くないのか?」「何をすればよいのか?」
そんなことも、自分で判断できるようになっている筈。
でもね。ここでも注意は必要ですよ。
「やれやれ・・・やっと治った」
そう思っていても、再発するケースはあります。
でも、それは既に織り込み済みのシナリオ。慌てることはありません。
しっかり対応するだけの術、既にあなたは身に着けているのですから。
目安は3年 ここを乗り切れば大丈夫
私の場合、「完治した!」と思った翌年の春、顔のアトピーが再発しました。
でも慌てませんでした。
悪化した原因は自分なりに分かっていたし、対処の仕方も見えていたからです。
で、その後は予想通り、ひと月程度でアトピーは消えました。
更に一年後の春。
またまた顔のアトピーが再発。(しぶとい!)
この時も慌てませんでした。
前回同様、やるべきことを淡々を続けるだけで、症状が消えるのは分かっていましたから。
で、実際、この時は2週間程でアトピーは消えました。
この時の経験から、アトピーは「治った!」と思ってから最低3年は用心。
逆に3年間アトピーが再発しなければ、こんどこそ本当の「完治」。そんな風に思います。

その後25年以上、アトピーとは全く無縁の生活を続けています。アトピーを治すことは健康になることと直結しているので、その後は今日まで成人病なんかとも無縁だよ。
過去20年、読者の方々とのやり取りから見えた結論
アトピーを治す。
これが出来るか出来ないか、この両者を分ける違いは何?
私の結論はコレです。
自分と真摯に向き合えるか?
これだけです。
だって「アトピーを治す!」と言っても、やることは単純なことの繰り返し。
特別な人だけの特別な治療なんて、何もないのですから。
事実、人間の生命活動って、基本は「寝て」「起きて」「食べて」「出す」の4つでしょ?
AさんもBさんCさんも・・・。
だから、いろんなことに目を向ける必要はない。
さて、ここまで努力の方向性と完治までの大まかなイメージを説明しました。
そこでもうひとつ。
多くの方にとって関心のある、ステロイドに付いて記しておきます。
こちらをご覧ください。
ステロイド使うの?使わないの?