10 完治までの流れはコレ!

アプローチ

ドラマなら最初に「筋書」を知ってしまうと面白味は半減する。一方、アトピーは完治までの「筋書」を事前に知っておかないと治せる可能性は半減する。

アトピーはどんな流れで完治に至るのか?

私がそうであったように、多くのアトピー患者は完治までの流れ(筋書)に対して間違ったイメージを抱いているように思います。

その典型的な例がコレ。

何かをきっかけにして、トントン拍子に治る。

最初に断っておきます。

コレ、まず無理です。

軽度なアトピーでない限り、こんな単純な流れでは治らない。で、治る時ってその逆の流れを観ると分かりやすいです。

「ある日、突然アトピーになった!」

こんなパターンの人います?

いませんよね?と言うか、そんな突発性の疾患ならアトピーではない。

それより、

「なんか痒いぞ・・」
「まーいいか。気にするほどでもないし・・・」
「ん?しぶといなこの痒み」
「もしかして、これってアトピー?」
「とりあえず病院行ってみよ」

こんな感じですよね?

で、その後は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら悪化する。

でね、アトピーが治る時はこの逆なんです。

つまり、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら治る。

これです。
コレがアトピーが治る時の流れ(筋書)。

つまり、「完治への道は一機に駆け登ることは難しい」という話ですね。

ではココ、私の失敗談から詳しく解説します。

アトピーの治り方 私の場合

アトピーだった頃、私はこんな風に治るものだとイメージしていました。

  • カリスマ医師と出会う⇒画期的な新療法と出会う⇒一機に完治。
  • 自分に合った漢方薬と出会う⇒一機にアトピーは完治。
  • 画期的な健康食品やサプリメントと出会う⇒一気にアトピーは完治。

なにかの出会いをきっかけに、アトピーはトントン拍子に良くなる。

そんなイメージを抱いていたのです。つまり、

好転⇒もっと好転⇒さらに好転⇒またまた好転⇒もう直ぐ完治⇒完治!終了

こんな感じ。

ところが、

現実はこんな治り方はしませんでした。

では、実際はどうだったのか?

こんなイメージです。

好転⇒悪化⇒好転⇒やや悪化⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転⇒激悪化⇒好転⇒悪化

最初の1か月はこんな感じ。

で、3か月もこんな状態が続くと、不安と一緒に嫌気が差してきました。

「こんなんで治るのか?」

で、何か別の方法を見つけたくなる。

でも、ここが分岐点。

で、それでも辛抱強く続けていくと、こんな風に変化します。

好転⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転⇒更に好転⇒悪化⇒好転⇒激悪化⇒好転⇒好転

微妙ですね?

多くの人は大抵、この辺で挫折します。目に目見える効果が出ないから。で、「もっと効果的なやり方がある筈だー」となる。

ところが、

これを続けていくと、さらに微妙な変化がでます。

好転⇒悪化⇒好転⇒激悪化⇒激好転⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転⇒悪化⇒好転

相変わらずと言えば相変わらず。微妙と言えば微妙。

もしかすると、この時点で既に半年近くが経過しているかもしれません。

で、この状況、あなたならどう判断しますか?

努力するほど実るのが根本治療

ここまでの流れだけだと「良くなったり悪くなったりを繰り返しているだけ」のようにも見えます。

でも、実はそーじゃない。そーじゃないんですよ。

思い出してください。

今、取組んでいるのは「根本治療」です。環境を変えるための努力ではない。

従って、

自分を変える努力は徒労に終わらない。

これです。

どいようですが、自分を変える努力は徒労に終わらない。

で、今まで積み上げてきたものがドーン!って感じで花開く。

つまり、努力を継続してゆくと、奇跡が生じるのです。以下をご覧下さい。

好転⇒もっと好転⇒さらに好転⇒またまた好転⇒もう直ぐ完治⇒完治!?

これ、半年を過ぎた頃からの流れです。

最初にイメージした通りの流れが、ここで実現している!クスリに依存せず、誰かに治してもらったわけでもない。

再発は織り込み済みのシナリオ

ここまで到達すると、

「何をすればよいのか?」
「何が良くて何が良くないのか?」

それ、きっと自分で判断できるようになっています。

でもね。ここでも注意は必要。

「やれやれ・・・やっと治った」

そう思っていても、再発するケースは多々あるからです。

でも、それは既に織り込み済みのシナリオ(筋書)。慌てることはありません。

しっかり対応するだけの術、既にあなたは身に着けているのですから。

目安は3年 ここを乗り切れば大丈夫

私の場合、「完治した!」と思った翌年の春、顔のアトピーが再発しました。

でも慌てない。悪化した原因は自分なりに分かっているから。それに対処の仕方も見えていた。で、その後は予想通り、ひと月程度でアトピーは消えました。

更に一年後の春。

またまた顔のアトピーが再発。(しぶとい!)

この時も慌てません。

前回同様、やるべきことを淡々を続けるだけ。症状が消えるのは分かっていましたから。で、実際、この時は2週間程でアトピーは消えました。

この時の経験から、アトピーは「治った!」と思ってから最低3年は用心。

逆に3年間アトピーが再発しなければ、こんどこそ本当の「完治」。そんな風に思います。

その後25年以上、アトピーとは全く無縁の生活を続けています。アトピーを治すことは健康になることと直結しているので、その後は今日まで成人病なんかとも無縁だよ。

過去20年、読者の方々とのやり取りから見えた結論

アトピーを治す。

これが出来るか出来ないか、この両者を分ける違いは何?

私の結論はコレです。

自分と真摯に向き合えるか?

これだけです。

だって「アトピーを治す!」と言っても、やることは単純なことの繰り返しだけなので。特別な人だけの特別な治療なんてないのですから。

事実、人間の生命活動って「寝て」「食べて」「出す」の3つが基本でしょ?これだけはAさんもBさんCさんも皆同じ。だから、いろんなことに目を向ける必要はない。

さて、ここまで努力の方向性と完治までの大まかなイメージを説明しました。

そこでもうひとつ。

多くの方にとって関心のある、ステロイドに付いて記しておきます。

こちらをご覧ください。

ステロイド呪縛からの解放