この世に、病気を直接治せるクスリは存在しない。アトピーを治す決め手は「自然治癒力」。これだけだ。
「治癒力」って何?
「治癒力」という言葉ありますね。
「病気を治す決め手は自然治癒力!」のように使われる、あの治癒力のことです。
では、この「治癒力」について少し掘り下げてみます。
例えば、
あなたが風邪を引いたとします。
頭が痛くなり、熱も37度を超えている。「マズい!」と思ったあなたは会社が終わると急いで帰宅。軽い夕食を済ませると 薬を飲んでベッドに直行!
眠っている間に、随分汗をかいたようです。
翌朝、目が醒めるとすっかり熱は下がっていました。まるで昨夜の熱が嘘のよう。体も軽く心もスッキリ!
そこで、あなたはこんな風に思うのです。
「風邪は最初が肝心」
「効いたよね!早めのパブ○ン!」と。
と言うわけで、今日も元気に出勤しました。
「よかった!」
さて、ここで質問です。
「風邪が治った理由は?」
「どうして風邪は治ったのでしょうか?」
多くの場合、私達はここで小さな勘違いをするようです。
「そりゃ薬を飲んだからさ」
「早めに薬を飲んだから治ったんだよ」と。
でも、それって本当?
薬を飲んだから、風邪は治ったのでしょうか?
風邪を直接治せるクスリは存在しない
冷静に考えると分かりますが、風邪を治したのは薬ではありません。
当たり前の話ですが、風邪を直接治せる薬などこの世に存在しないからです。
そう。風邪を治したのはあなた自身。
クスリはサポート役に過ぎない。
まず、この点を再認識する必要がありそうです。
ちなみに、もし薬を飲んでも安静にしていなければ?無理をして徹夜で仕事をしていたら?
翌朝、風邪は治っていたのでしょうか?
多分、駄目だと思います。
そんなことしたら、治る風邪も治らない。最悪、市販のクスリだけでは対処しきれず、病院に駆け込んでいたかもしれません。ひょっとすると肺炎を起こすかも。
このように身体に異変が生じたらすみやかに休息を取り、養生を心掛けることは何より優先される。その証拠に、野生の動物は体調が悪くなるとひたすらジッとしてます。
では、アトピーの場合はどうでしょう?
「アトピー性皮膚炎です」
そう診断された後、私達はどんな日々を過ごすのでしょう?「養生」という、ごく当たり前の感覚を持つ事はできるのでしょうか?
恥ずかしながら、私はダメでした。
「ちょっと首が痒いだけ」って・・・。全然気付いていない。
アトピーは熱が出る訳ではないし、風邪のように寝込む訳でもない。まして出血もない。で、スキンケアだのアレルゲンの除去に躍起になる。
風邪を引いた時、睡眠と休養が大切だと理解できれば、アトピーだってスキンケアやアレルゲン対策が最優先でないことは理解できたのに・・・
そう。必要なのは「養生」ですね。何かをするのではなく、敢えて何もしない。で、とにかく身体を休める。
でも実際は、それが難しいのですね~
この「休める」という感覚が・・・大抵、ついつい何かをしてしまう。
ところで、
アレルゲンと言えばもうひとつ。
実はアレルゲンに関して間違った認識を持っている人、意外と多いと思うんです。
ここは、シッカリと抑えておきたいですね。
アレルゲン対策