克服秘話秘話11 最後の晩餐? 仕事をしていると、どうしても避けられない「お付き合い」があった。今では考えられないが、当時はバブル期。得意先との会合や接待がやたら多い時代だった。接待と言ってもゴルフをして、食事をして、カラオケで歌うだけなのだが、何事においても馬鹿正直な... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話12 ついに顔! 本格的に症状が顔に出始めたのは1989年、28歳の頃だった。最初は眉の周辺、それが額に広がった後は一機に顔全体が痒くなった。顔は体と比べても悪化するペースが極端に早かった。接着剤を塗られたように、顔一面の皮膚がバリバリに突っ張った。夏は真... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話13 民間療法まっしぐら あの頃の私には、「生活習慣を見直すことでアトピーを治す」と言う発想が無かった。そしてこの頃になると、さすがに「何かが間違っている・・・」と薄々感じ始めていた。が、その「何か」が分からない。その「何か」を求めて、私は「アトピーに効く!」と言... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話14 光明!? 1980年代、アトピーの情報はテレビや雑誌、書籍が中心だったが、情報そのものが不足している上、患者にとって実際に「使える情報」は皆無だった。アトピー関連の書物は、大きく分けて3つのパターンがあった。ひとつは、皮膚科医の書いた本。これはアト... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話15 甲田先生のこと 甲田先生の本は衝撃的だった。初めて読んだときの高揚感は、今でもはっきりと憶えている。今までのモヤモヤがスッキリ解消された気分になり、「これなら治る!」と救われたような気持ちになった。その後、自己流ながら「甲田療法」に取組んだ。だが、やれば... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話16 挫折 甲田療法は厳しさにおいて定評のある療法で、いざやってみると次から次へと障壁が立ちはだかった。まず玄米菜食とは365日、来る日も来る日も玄米と野菜だけを食べ続ける訳で、それ以外のものは一切口にしないことを意味する。当然、生易しいものではない... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話17 入院治療 1991年2月14日。30歳の私は聖バレンタインデーの朝、京都の高雄病院に入院した。この日、京都の街は吐く息が白くなるほど寒く、小雪が舞っていた。この病院を最初に知ったのは、ある週刊誌の記事だった。そこにはステロイドに依存せず漢方や鍼灸、... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話18 治療方針 入院した日の夕方、主治医と「治療方針」に付いて話す機会が設けられた。「治療方針?」今まで医療機関でそんなもの聞いたことがない。アトピーの治療と言えばステロイドを塗るだけ。で、効かなくなればランクを上げる。これだけ。甲田療法を除けば、これが... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話19 絶食療法 絶食療法が始まった。絶食と言えば、修行僧が行う厳しい断食のイメージだが、私のやった絶食療法はそのようなものとは違った。事前に血液検査、尿検査、胸部エックス線、心電図等、一通りの検査を済ませた後、最初の二日間で食事のカロリーを落とし、三日目... 2022.11.06克服秘話
克服秘話秘話20 分岐点はお〇ら 「ゴロゴロ、ゴロゴローッ!」突然、お腹が音を立てて動き始めたのは、絶食療法3クール目の途中だった。三日間の「すまし汁」断食を終えて回復食の重湯を食べた後、間もない時だった。お腹が突然鳴り始めたと途端、大きなオナラが連発した。それは今まで経... 2022.11.06克服秘話