道のり20 分岐点はオ〇ラ

「ゴロゴロ、ゴロゴローッ!」

突然、お腹が音を立てて動き始めたのは、絶食療法3クール目の途中だった。

三日間の「すまし汁」断食を終えて回復食の重湯を食べた後、間もない時だった。

お腹が突然鳴り始めたと途端、大きなオナラが連発した。

それは今まで経験したことのないもので、臭いは全く無かった。

とにかくお腹のガスだけが延々と抜ける感じで、途切れない。これだけ大量のガスが一挙に出たのは初めてだった。

「ゴロゴローッ!」

ガスが出尽くしたと思った瞬間、またお腹が音を立てて鳴り始めた。

「一体いつまで続くんだ?」

結局、この状態は1時間近く続いた。

最初は訳が分からなかった。が、これが「良い兆し」と分かった瞬間から、今度は笑いが込み上げてきた。

オナラを連発しながら、笑い転げている入院中のアトピー患者。

他人が見れば、かなりシュールな姿だったに違いない。

「個室で良かった・・・」

この時ばかりは、心の底からそう思った。

ところで、

お腹のガスが出尽くした時の爽快感はかなりのもので、実際、この時を境に私のお腹はすっかりへこんだ。

で、お腹がへこむと同時に、体調がすこぶる良くなった。

「体調が良くなる」と言う表現はかなり抽象的だが、とにかく「元気になった」と言う表現しか思い浮かばない。

朝、目覚めた瞬間、「何かをしたくなる」と言うか、とにかく気持ちが前向きになった。

これ以降、私のアトピーは好転した。

それは克服体験談にあるような劇的なものではなく、ゆっくりとした変化だった。

いずれにせよ、現代医学でも難病とされる成人型のアトピーが、こんなシンプルな方法で改善している。

この現実から、私は確実な手応えを感じていた。