さて、ここでは「アトピー完治への道」の第1ステップ、胃腸の健全化に付いて解説します。
アトピーを治すにあたり、多くの方が最初の段階でつまずくのはココです。
- 「なにから始めればいいのか分からない!」
- 「完治までの流れ(プロセス)がイマイチよくわからない」
- 「とにかく、これまで何をやっても良くならなかった」
このような方、心配しなくて大丈夫。
ココ、最初から「知ってるよ~」なんて人は誰もいませんからね。
私とて同じ。ココに至るまで何度も何度も痛い目に遭って、挫折を繰り返していますので。でも、そんな経験があるからこそ、自信を持って「大丈夫!」と言ってます。
早速、始めましょう。
小腸の穴はチェーンの外れた自転車と同じ
回りくどい言い方で恐縮ですが、チェーンの外れた自転車を必死で漕いでる人の姿を想像してみて下さい。
変ですよね?と言うか、滑稽ですよね?
でも、本人は大まじめ。必死で努力しているつもり。でもコレ、他人事ではないんです。笑えない。アトピーを治している最中には、こういうことが往々にして起こってしまうんです。
なので、最初にコレをイメージして下さい。
チェーンの外れた状態=小腸の壁に穴の開いた状態
コレ、チェーンの外れた自転車が前進しないように、小腸の壁が穴の空いたままだとアトピー治療はどんなに頑張っても前進しない。そういう話です。
逆に、ココを抑えてしまえば、その後の展開はスムーズに進行します。
なので最初に取組むのは小腸の壁の修復。コレです。ここから消化管の働きを正常化させる。
コレを総称して、私は「胃腸の健全化」と呼んでいます。
「快食」は外れたチェーンを元に戻す手段
では、ダメージを受けた小腸の壁を修復する手段は?
それが「快食」です。
では、「快食」とは具体的に何をすればよいのでしょう?
ポイントは4つ。
順番に解説します。
空腹を感じてから食べる
最初は、空腹を感じてから食べる。
コレです。要は「お腹減った!」と感じてから食べる。
「腹八分」とか「腹六分」だと、感覚的に分かりづらいでしょ?
でも、「お腹減った!」なら単純。
ところが、最初はこの「お腹減った!」の感覚でさえ「分からん・・・」となる人、かなり多いと思います。
何故か?
コレ、今、細かいコト言い出すとキリがないので、ここでは「それが分からなくなってしまったから、今、アトピー」とコメントしておきます。
さて、なぜ「お腹減った!」と感じてから食べることが大切なのか?
それはまさしく「小腸の壁の修復」。つまり胃腸に負担を掛けない食事法だからです。
でも、本来なら「お腹減った!」もなしに「時間だから食べる」と言う方が不自然な訳で、本気でアトピーを治したいなら、「そこ、一度リセットしませんか?」ってことですね。
満腹になるまで食べない
次、ふたつ目ですが、これも理屈は「空腹を感じてから食べる」と同じです。
簡単に言うと、それは胃腸に負担を掛けないためです。
腹一杯食べると消化管は消化するのが大変。すると小腸の壁のダメージはなかなか癒えない。
消化器系は生命活動の土台なので、大昔から「断食」や「超少食療法」が頑固な慢性病に有効な理由もわかりますよね。
最低100回以上噛む
さて、3つ目は「よく噛む」です。
この「よく噛む」の利点は多いですが、ここでは2点に絞って説明します。
例えば「お腹一杯まで食べないぞ!」と決心しても、正直、食べている間は「満腹の手前」は感覚的によく分からない。で、食べ終わってから「食べ過ぎたー!」となってしまいます。
これを防ぐ術が、「100回以上噛む」です。
100回以上も噛めば、普通はなかなか食事が前に進みません。同じ食事量でも倍以上の時間を要しまう訳ですが、「100回以上噛む」の狙いはそこにあります。これが一つ目の理由。
もうひとつは「唾液」です。
100回以上噛むことで、当然、唾液の分泌量が増えます。
唾液の分泌量が増えると、消化が促進されて食べ物はより細かい状態で胃腸に届きます。
細かくなったなった食べ物は、小腸の壁に負担を強いません。
以上、「100回以上噛む利点」の説明でした。
就寝4時間前は飲食しない
さてさて、「快食」のための最後の手段はコレ。
要するに、寝る前は飲んだり食べたりしない。って話です。
これも、胃腸の健全化を促進するためには欠かせません。必ず実行して下さいね。
理想を言うと、寝る前は胃の中に何も入っていない状態がベストなんですけどね~。少なくともアトピーが治るまでは就寝前に「小腹減ったから何か食べよ~」は避けた方がいいですよ。
私の場合、アトピーが一番酷い時、夜になると猛烈に甘いものが飲みたくなったのですが、その習慣を断ち切るだけでも、皮膚の炎症は随分とマシになったのを良く憶えています。
以上、「快食」の4つのポイントを紹介しました。
まとめ
アトピーの食事と言えば「あれは良い!」「あれはダメ!」みたいに、どうしてもその種類、中身に関心がいきますね。
鮮度とか添加物の有無とか、もちろん、そういうチェックは大事。
でも最初の段階では、食事の「量」もチェックです。
と言うもの、「快食」はこの食事量の見直しがスタートだからです。で、それは次のステップ「快便」「快眠」へとつながる。
つまり「快食」を無視して「快便」はあり得ず、「快便」無くして「快眠」は困難。って話です。
まずは「快食」に取組もう!