私の経験則からすると、「快食」とはいつも体調がよく、健康を維持するための食事全般のこと。そしてこの「快食」こそ「快便」と「快眠」への導きとなる。
「お腹減った!」が本来の姿
快食を辞書で調べると、「体調がよく食事が進むこと」「美味しく食事をすること」とあります。
その通り。
だがこの定義を知っても、アトピーから解放されることはないし、体調のすぐれない人が元気になる訳でもない。で、私に言わせると話は逆です。
つまり、
「いつも体調がよく、健康であるための食事」。これこそが「快食」の定義。
事実、私自身はこの「快食」からスタートして「快便」「快眠」と進んでアトピーを治しています。言い換えると、これ以外のことは何もしておらず、これ以外のことをすると決まって失敗でした。
で、話を戻して「快食」の第一は、「お腹減った!」と感じてから食べる。です。
これが「快食」のための最初の条件ですが、実際、私達の大半はこれをしていない。では、どんな風にしているのか?
答えは、「時間になったから食べる」。
違いますか?
毎回毎回、あなたは「お腹減った!」と感じたから食事をしているのでしょうか?まあそんな時もたまにはあるけど、大半はそんなにお腹が減っていなくても「時間だから食べる」のではないでしょうか?
「時間だから食べる」
このことの対して、「絶対ダメ!」だとか「最悪!」と言うつもりはありません。
でも今、本当にアトピーを治したいなら「時間だから食べる」ではなく「お腹が減ったから食べる」に方向転換。これを基本にスタートを切った方が得策かと思います。
でもこれ、
やり方を知らないと結構苦労するので、最初にコツを説明しておきます。
朝、昼、夜と三食、毎回、「お腹減った!」と感じてから食べるコツ。それは事前に食べる「モノ」と「量」を調整することです。
具体的には、夕食に「お腹減った!」となるには、昼食の時からモノをそうなる量だけ食べる必要がある訳で、この「何をどれだけ食べる?」は自分で繰り返し体験してゆく必要があります。
「嘘だろ~!」と思う本当の話
この「何をどれだけ食べるのか?」ですが、例えばこんなことが実際にあります。ご自分でも一度やってみて下さい。
昼食、焼肉の食べ放題に行きます。
そして、文字通り焼肉だけをお腹一杯食べます。で、この時の注意点は「焼肉だけを」の所。つまり、タンとかハラミとかカルビとかロースだけを食べて、ご飯類やクッパ、ビビンバ、テールスープやデザートなんかは一切食べない。
で、その後、
夕食時、お腹はどんな具合なのか?
これを観察して下さい。
もうひとつ。
今度は、ビザ食べ放題の店に行って下さい。
で、いろんな種類のお好きなビザをお腹一杯食べて下さい。制限はありません。その際、コーラやジュースも一緒に飲んで頂いて結構。食後のケーキもOKです。
で、その後、
夕食時、お腹はどんな具体なのか?
これを観察して下さい。
ここまで読んでピン!と来られた方もいますよね?
結論から言うと、
焼肉食べ放題はほぼ糖質がゼロに近い蛋白質中心の食事となり、一方、ピザ食べ放題は糖質をガンガン含む炭水化物中心の食事です。
焼肉食べ放題とピザ食べ放題。
両者の「どちらが良いのか?」を比べるため、この例を出したのではありません。
そうではなくて、大切なのは「お腹減った!」と感じて食べること。
こっちです。
だから、
アトピーを治したいなら「あの食べ物はダメ!」「この食べ物もダメ!」の方向に行くのではなく、何を食べても「お腹減った!」となる「モノ」と「量」を自分で事前に把握しておくことは大切で、ここさえしっかり分かっていれば、「過食」や「空腹感」でストレスを感じることも格段に減ります。
「快食」から「快便」へ
「お腹減った!」
いつもこの状態で食事をすると、そこから先はどうなるのでしょう?
答え。「便通が整います」
「お腹減った!」
で、この時、既に次の食事でも「お腹減った!」になるような食べ方を意識しています。
で、これを繰り返していると「便通」が良くなる。
では、「便通」が良くなるとどうなるでしょう?
答え。皮膚の炎症がマシになります。
ココ。注意して下さい。「便通」が良くなることで「皮膚の炎症がマシになる」とは書きましたが、炎症が「消える」とかアトピーが「治る」とは書いていませんからね。
でも、「快食」を続けることで「快便」になる。
では、「快便」の結果、炎症がマシになった皮膚はその後、どうなるのでしょう?
「快便」