伝統的な和食はアトピーには最適。ご飯、味噌汁、お漬物、納豆、豆腐‥。一方、パン、パスタ、ピザ、ラーメン等、小麦粉中心のカタカナ食材は相性が良くない。
酵素の重要性
胃腸の健全化を目指す最後の方法。それは酵素を活用することです。
「酵素」と言えば巷には「消化酵素」入りの薬や健康食品、サプリメントが販売されて いますが、この類の商品にお金を掛ける前に、是非とも試して欲しいことがあります。
それは、昔ながらの発酵食品。
昔ながらの発酵食品とは味噌、醤油、お酢、納豆、漬物と言った日本の伝統食です。
ひと昔前、地方では肉や魚も味噌漬けにして売られていましたが、これは腐りやすい食材を保存するための知恵でした。
どうして味噌に漬けると腐りにくいのでしょう?
その秘密は、味噌に含まれている微生物にあります。
味噌は蒸した五穀の上に微生物を繁殖させて作られているため、微生物どうしが集団となり腐敗菌を寄せ付けないようにしています。
私の住む奈良県では「柿の葉すし」が有名です。
これは貴重なタンパク源の魚を海から山間部へ輸送するため、 柿の葉で包んで保存性を高めていますが、先人の知恵がそのまま現在に残る食べ物です。
食生活が変われば人生も変わる
ここで、酵素の活用を挙げたのには理由があります。
それは、私達の食生活の変化です。
高度経済成長を境に私達の食生活は激変しました。これほど短期間に食生活が激変した国は人類史上でも類を見ませんが、多くの日本人は この事実にさほど敏感ではありません。
昭和30年代まで、日本人は米や麦を主食にしていました。
そして副食は魚や野菜、それに海草など。
この時代、アトピーをはじめとするアレルギー疾患の数は今とは比較にならないほど少数でした。その後、私達はお米を食べなくなりました。
で、現在、お米の消費量は戦前の半分です。
その反面、肉類は10倍、卵は7倍、油脂は13倍。 牛乳や乳製品は20倍以上も消費が増えています。(20倍!?)
このことが直接アトピーの原因なのか?
それは私には分かりません。
でもパンやパスタ等、小麦粉を主体とした食生活よりも、アトピーの時にはご飯、味噌、醤油、納豆、漬け物、梅干等、伝統的な日本の発酵食品を意識して食べた方が良いことだけは経験的にわかります。
胃腸の健全化の話はここまでです。
さて、次回からはアトピーを治すための3原則について具体的に解説します。
第1原則 快食