12 遺伝なんて気にしない

アプローチ

アトピーは遺伝。遺伝は治療できない。だからアトピーは治せない。この3段論法は全然正しくない。もしアトピーが治せないなら、私は何なのだろう?

遺伝だから治せない?

遺伝。

私は今でも、この言葉が好きになれません。

それは、この言葉の後に続く「だから治らない」と告げられたアトピー時代の嫌な思い出がよみがえるからです。

アトピーは遺伝です」
   ↓ 
「遺伝は治療できません」
   ↓   
「治療できないのでアトピーは治せません」


この三段論法を聞くたび、私はいつも気が重くなりました。で、落胆した私の姿を観て、中にはフォローを入れてくれる医者もいました。

「ガッカリすることはありません」
「治すことばかり考えずに日常生活を普通に過ごせることを目指しましょう」
「大丈夫!クスリで症状をコントロールすればよいのですから」

症状をコントール?


「なるほど」
「症状をコントロールかすればいいのか!」

ところが、

実際、やった人なら分かると思いますが、「症状をコントロール」って全然簡単ではない。

いや、正直、私には無理でした。

実際、後になってこの論法が全く真実ではないことを私は直接体験しました。

念のため書いておきますが、私は「遺伝」そのものを否定するつもりはないです。いや、逆に遺伝はある。事実、顔や体形が「お父さんそっくり!」のケースは普通にある。その点だけなら、アトピーにも「遺伝的な要因」はあるでしょう。

でも、アトピーを治す場合の遺伝。

これは「お父さんそっくり!」とはまた別。違う話です。これは骨格や皮膚の話ではなく、日々の生活習慣の中で十分に対応可能な範囲の話ですから。

なので、「アトピーは遺伝だから治らない」なんて気にする必要なし。

まして自分を産んでくれた両親を恨んだり、自分の産んだ子供に申し訳なく感じたり。そんなことは止めましょう。

遺伝?関係ないです。

「アトピーは遺伝ですから・・・」と言われて悩んでいる人。
我が子がアトピーで苦しんでいる姿を見て、苦しんでいるご両親。

その悩みと苦しみ、要らないです。

だって、関係ないですもん。

コレ、慰めで言ってるのではありません。
私自身の経験を踏まえて、真実をそのままをお伝えしています。

実際、「遺伝だから治らない」にはエビデンス(根拠)が無いし、それが本当なら「私って何?」って話です。

以前、私は重症のアトピー患者でした。

私だけじゃない。実は私の父も祖父も長年、頑固な湿疹(当時まだアトピーと言う言葉が無かった)で苦しんでいました。

しかし今、私はアトピーではないし私の子供達もアトピーとは無縁。

これが現実です。

なのでアトピーに関する限り、遺伝なんて関係ない。もしあるとしても、そんなものは断ち切ってしまえばいいだけの話です。

私は、そんな風に確信しています。

遺伝より生活習慣


遺伝なんかで悩んでいる時間があるなら、生活習慣を振り返ってみましょう。

私達は通常家族で暮らしていますが、家族単位だと親の食事の好みが直接子供に影響を与えます。

子供は親の作る料理を食べるので、コレは当然ですね。

で、これが数年ではなく数十年単位で続くので食事の嗜好も似てきます。

我家の場合を例に取れば、父も祖父もお酒(日本酒)が好きで、毎晩欠かさず晩酌していました。

一般的にお酒を飲む人は辛党が多く、甘いものは受け付けない人もいますが、二人は全く違っていました。日本酒は大好き。そして大福餅も大好き。

つまり、甘いものも辛いものも、どちらも大好き。

例えば父の場合、トーストに砂糖を掛けるのが大好きで、私もこの傾向は受け継いでいます。

同じ理由から、日本酒を飲みながら大福餅&チョコも平気。

で、私がアトピーの時はそれが普通だと思っていた。と言うか、それがアトピーと関係があることすら知らなかった。

ちなみに今の私、甘いモノは程々。

アルコールは仕事以外では飲みません。で、とにかく少食。これで健康を維持しています。

このことからもアトピーのような慢性疾患は、遺伝より食習慣の方が影響している気がします。

決定的と思われがちな遺伝より、日々の食生活の方が影響はあることは私自身が既に経験済みなので、試しに少食をやってみてください。

これだけで体調の違いは出ますから。

従って、1日24時間の過ごし方を見直せば、遺伝なんてきっと乗り越えられます。

それは何も禁欲的な食生活ではないですからね。

私はストイックな生活は苦手。

食事は楽しんで頂きましょう。

で、最後になりますが、なんだかんだ言っても「アトピーは治してナンボ」って話です。

アトピーは治してナンボ