アトピーだけを治そうとすると頭が混乱します。そもそもアトピーだけを治す特別な治療法なんてものはありません。健康な身体を取り戻す。これでアトピーは自ずと消えます。
「快食」「快便」「快眠」だけで上手くゆく
さて、いよいよここからはアトピーを治すための具体的な話に移ります。
「アトピーさえ治るならどんな努力でもする!」
そんな風に思っている人。結構多いと思います。アトピーになって思い知ったのは「治りたい!」一心の激しさ、切なさ。
最初に申し上げておきます。
逆説的な言い方になりますが、アトピーと言う病気は「アトピーだけを治す」ことばかり考えていると、頭が混乱します。で、本質的なことからどんどん離れてしまう。
そこで、アトピーのことは一度横に置いて、視点を変えてみて頂きたいのです。
つまり、
「アトピーを治す」ではなく「健康な体を取り戻す」の視点。
すると、すーっと対応策、方向性が見えてきます。
「快食」「快便」「快眠」
これ、ご存じですよね?
でも、その内容をじっくり考えたことないのでは?
結論から言いますね。
アトピーはこの「快食」「快便」「快眠」だけで上手く行きます。
あまりに単純過ぎて拍子抜けしましたか?
でも、これが現実です。
実際、快食・快便・快眠の継続でアトピーは見事に消えます。と言うか、この3つは健康のための必須条件で、ここが問題だと話がややこしくなります。
・快食 = 「お腹減った!」と感じて食べる。腹八分目。よく噛む。
・快便 = 毎朝、爽快感を伴った惚れ惚れするような立派な便が出る。
・快眠 = 深い睡眠。朝までぐっすり眠れる。
一般的に「重症化した成人型のアトピーは治療が極めて困難」と言われています。
まあ確かにそうかもしれません。
でも「快食」「快便」「快眠」を続けることで道は自ずと開けます。諦めてはいけません。解決策は身近な所にあるのです。
「健康だけどアトピーだけが・・・」はあり得ない
ところで、
意外かもしれませんが、アトピーの人の中には「自分は健康だけどアトピーだけが・・・」と思っている人、結構います。(私もその一人でした)
アトピーって熱が出る訳ではなく出血とかもない。で、瞬間的な頑張りなら効くからそう思うのかもしれませんが、この際、ハッキリしておきます。
「健康だけどアトピーだけが・・・」
コレ、間違いです。
真実は逆。健康じゃないからアトピーなのです。健康ならアトピーではない。ココ、ハッキリと自己認識しておきましょう。
なので、
今後は「アトピーと診断された時点で既に健康ではない」と頭を切り替えた方がいいです。そう解釈した方がスムーズに前進できますよ。
「睡眠」ひとつ取ってみても
この点をご理解頂いたうえで「快眠」の話を少し。
アトピーの人と健康な人との違い。それは睡眠です。アトピーの人は健康な人と比べて圧倒的に眠れていません。これは単に時間だけの問題ではなく質においてもそうです。
女性の方、「肌のゴールデンタイム」ってご存知ですよね?
これは皮膚のターンオーバー(代謝)が活発になる時間帯のことで、一般的には夜の10時から2時くらいと言われていますね。
で、眠れなかった翌日や寝不足が続くと肌の状態が悪くなる。これって何も女性だけに限った話ではありせん。寝不足が続くと、男性でも肌は荒れます。
では寝不足が続くと、どうして肌が荒れるのでしょう??
それは「皮膚は眠っている間に再生される」と言う現実があるからですね。
これ、見方を変えて「皮膚が再生されるのは眠っている時」と考えると、「睡眠」がいかに大切か、その理由もみえてきますね。
で、ここで「睡眠」の話を持ち出したのは理由があります。
それは「眠る」と言う行為が、「快食」と「快便」に密接に関連しているからです。当然、睡眠は精神面にも大きな影響を受けますが、とりあえず今は身体面からのアプローチを重視します。
早い話、「快食」で「快便」から「快眠」への流れを作る。
で、この流れが軌道に乗れば、皮膚の炎症も治まり痒みは沈静化します。
ここで、注目しておきたいポイントがあります。
それは、「痒み」です。
実は、痒みのパターンって必ずしもひとつではありません。(分かりますよね?) この流れが軌道に乗ると、痒みのパターンに微妙な変化が見られますから。
こちらをご覧ください。
2 痒み対策はこうする